KOBAJAM

「小腹すいている人…いる?」
その一言が、すべての始まりであった。

企画本部・佐藤がお送りする、
広告会社ノンフィクションストーリー。
本文最後の一行に記した筆者の会心の○○。
時間のある方はよければ最後までご覧下さい。

就業時間もおわりフゥと一息ついていると、
企画本部フロアに流れるBGMにかき消されて
しまうかの如く落ち着いた声が聞こえた。

一言を発したのは、弊社常務取締役の小林でした。
(以下、常務)

『なんだろう?』ふりむく社員たち。

ニヤッとする常務。右手には印籠、いやいや、
何か瓶を持っているようだ。

中の色が鮮やかに映える、ラベルも何も貼られていない瓶。
どうやらなんと、ジャムを持ってこられたのだそう。

すかさず筆者が聞く。

「奥様が作られたんすか〜?」

すると常務がさらにニヤッとし衝撃的な一言。

「いや、俺が」

「…………………………」

俺!?常務が!?ご自分で!?
何を隠そう、常務は見た目ちょっと迫力ある男性。
いや、ちょっとではない迫力があります。
あくまで個人的意見ですが、
そんな常務が台所でジャムをつくっている姿は想像がつかなかった。
エプロン姿なのだろうか………まあ、それはおいといて。

さらになんと、パンまで準備していただいていました!

社員たちはそっと目を閉じて、ジャムをつけたパンをパクッ。

「うおっ!うまっ!」

社員たちは度肝を抜かれた。うますぎるのだ!

その刹那、社員たちの脳裏にはこんな思いが…
「えーい!こんなうまいなら、勝手に商品化されたっぽくしよう」

ということで、
「デザイナー・M」「デザイナー・I」「CMプランナー・S」の三名が
小さくエイエイオーをして…

『KOBAJAM』をつくってみた。(所要時間30分)

1
さらに、誕生記念写真をとってみた。

2
次の日、営業フロアの華やかなお昼の集まりに届けてみた。
そうかそうか、ほっぺが落ちそう。へー。ほー。

3

すると、

「おっ、どちらの新製品だい!?」男性社員も興味津々。
さすが『KOBAJAM』。
おいしいものは人を惹きつけるのです。

4

パンにたっぷりと『KOBAJAM』をつけ、いざ実食!

5

パクッ!モグモグ!
固唾をのんで見守る社員たち。

結果!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

6

チャラチャラッチャッチャッチャー♪
『KOBAJAM』のレベルがあがった。
『自然に幸せな表情を浮かべさせる』の呪文を覚えた。

以上、「小腹すいている人…いる?」の一言から始まった
『KOBAJAM』誕生秘話でした。

おわりに

ラベルにも書いてありますが、基本シェフは気まぐれであり、
今回は「庭に実った甘夏、食べないともったいないだろ」から
生まれた限定品。お庭産の天然甘夏使用なので、
たくさん作るのは不可能とのこと。(そりゃそうだ)

あわよくば大量生産して一儲けをと考えていた筆者。
襟を正しつつ、感謝の気持ちを届けたいと思います。

「常務、ありがとうございました!ごちそうさまでした!」

そして、気まぐれシェフの次回作も期待しています。
(一説によるとカレーとの噂も)

そして、エプロン姿の常務の写真も期待しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではいつかまたこの場所で。

『KOBAJAM』ストーリー、ここに柑橘。